2013年8月2日金曜日

DPA 4015A ワイド単一指向性マイクロホンの魅力

4015A
無指向性と単一指向性との間に位置するマイクロホンが、ワイド単一指向性マイクロホン”4015A”す。

あまり知られていませんが、”4015A”は、ボーカル・レコーディングでは指向性を保ちながらも空気感のある音で微妙なニュアンスを見事に録らえてくれます。さらにサラウンド・レコーディングにおいては、分離感のある音ながら各チャンネル(特にフロントとリア)が自然につながるという他のマイクロホンではなかなか出せない魅力を持ったマイクロホンです。

単一指向性のマイクロホンで広がりのある滑らかな音をお探しの方は、このワイド単一指向性マイクロホン”4015A”をぜひ一度お試しください。


5015Aサラウンド・キット(4015A×5本、マッチング済み)

2013年8月1日木曜日

DPAのマッチング技術とは?


DPAではマイクロホンの特性を活かすべく、ステレオまたはサラウンドで使用するマイクロホンの"マッチング"を推奨しています。"マッチング"とは4000シリーズ(4017除く)マイクロホンにのみ適用される技術で、最大5本までのマイクロホンの特性を極めて狭い許容誤差範囲内へ収まるように選定することです。その結果、正確で鮮明な音質でのステレオ&サラウンド録音が可能となります。選定されたマイクロホンにはマッチングを証明する詳細なデータシートが添付されます。
マッチングを証明するデータシート
(マッチング選定されたマイクロホン間での許容誤差範囲)
●無指向性マイクロホン
感度、セルフノイズレベル、周波数特性の3 点を±0.5dB以内、位相差は5 度以内。
●指向性マイクロホン
感度、セルフノイズレベル、周波数特性の3 点を±1dB以内、位相差は10度以内。


ステレオ・キット(マッチング済みマイクロホン2本セット)
3506A
ST4006A(無指向性マイクロホン 4006A×2本)
ST4006C(無指向性コンパクト・マイクロホン 4006C×2本)
3506A(無指向性マイクロホン 4006A×2本、ステレオ・バー、イコライザーなど付属)
3511A
ST4011A(単一指向性マイクロホン 4011A×2本)
ST4011C(単一指向性コンパクト・マイクロホン 4011C×2本)
ST4015A(ワイド単一指向性マイクロホン 4015A×2本)
ST4015C(ワイド単一指向性コンパクト・マイクロホン 4015C×2本)
3511A(単一指向性マイクロホン4011A×2本、その他ステレオ・バーなどが付属)

サラウンド・キット(マッチング済みマイクロホン5本セット)
5006A
5006A(無指向性マイクロホン 4006A×5本)
5006-11A(無指向性マイクロホン4006Aを3本、4011Aを2本それぞれマッチング)
5015A (ワイド単一指向性マイクロホン 4015×5本)


(注意)
※マイクロホン単品で2本ご購入の場合、オプション(有料)にてマッチングを行うことは可能ですが必ずご購入前にお申し付けください。ご購入後のマッチングは行えません。

※4000シリーズ以外のマイクロホン(2000&VO4099シリーズ、ミニチュア・マイクロホンなど)ではマッチングは行えません。なおST2000シリーズやVO4099P、SMK4060/61では、ペア組みするマイクロホン間で感度のみ許容範囲が設けられ選別(ペアリング)を行っています。
ピアノ用ステレオキットVO4099-P
VO4099-P (超単一指向性マイクロホン4099×2本)感度±1dB以内で選別(ペアリング)されています。

SMK4060/61
さらに以下のステレオ・キットは感度±1.5dB以内で選別(ペアリング)されています。

SMK4060/61(無指向性ミニチュア・マイクロホン4060/4061×2本)

ST2006A (無指向性マイクロホン 2006Ax2本)
ST2006C (無指向性コンパクト・マイクロホン2006C×2本)
ST2011A (単一指向性マイクロホン2011Ax2本)
ST2011C (単一指向性コンパクト・マイクロホン2011C×2本)

マイクプリアンプについて。

VO4099V (バイオリン/ビオラ用マイクロホン)
有線にてDPAのマイクロホンを使用するに当たり注意して頂きたい点があります。
 
DPAのマイクロホンは、一部ハイボルテージ製品を除き、48V±4Vのファンタム電源を供給されてカタログ・スペック値で動作するよう設計されています。マイクロホンに充分な電源が供給されない場合は、SPL(音圧レベル)の低減、ダイナミックレンジが狭くなる、ノイズフロアが上昇するなどの好ましくない影響が音に現れることがあります。

マイクロホンを正常に稼働させるため、48V±4Vのファンタム電源を供給可能なマイクプリアンプまたはミキサーのご使用をお勧めします。

2013年7月29日月曜日

DPAのクリアサウンドの秘密(軸外特性について)

DPA 4011A (単一指向性マイクロホン)
DPAの指向性マイクロホンは、ワイドカーディオイドからショットガンまで多様な製品をラインナップしていますが、いずれも極めて滑らかで自然な軸外特性を備えており、指向軸上はもちろん、指向軸外でも優れた音質が得られます。


例:単一指向性マイクロホン"4011A"の軸上(0度)、軸外(30/60/90/180度)特性
指向性マイクロホンの周波数特性は軸上(0度)ではフラットでも、軸外(30/60/90/180)ではフラットとは限りません。これは、側面および背面からマイクロホンに入る音が、多少とも色付けされるためです。これを「カーテン効果」と呼びます。たとえ側面および背面からの音が減衰しても、やはり全体の音に影響し、音の明瞭度や忠実度が低下します。したがって、マイクロホンを選ぶ場合は、自然な軸外特性を備えた製品を選ぶことが重要です。


指向性マイクロホンにおいてDPAの特徴であるクリアで正確なサウンドが得られるのは、このフラットな軸外特性によるものだと言えます

2013年7月24日水曜日

DPAのプリポラライズド・マイクカプセルとは?

DPA 4041 (無指向性マイクロホン)
DPAのプリポラライズド・マイクカプセルは、48V ファンタム電源からコンデンサーマイクに必要なバイアス高電圧を生成する方式を採らず、カプセルバックプレートとダイヤフラム間に電圧を蓄積する自己電極生成方式を採用しています。

バックプレート製造時に1000V 以上の高電圧を掛け、さらにオーブンで長時間の高温エージング処理をします。その後、ポラライズド電圧を取り外してもバックプレートには230V 以上(ミニチュアマイクでは400V 以上)の電極電圧が残留し、しかもこの電圧は100 年以上永続します。このエージングによりマイクは出荷後も安定した特性が持続するのです。またプリポラライズ方式によりバックプレートとダイヤフラムのスペースを広く取る事ができ、高音圧時(SPL)のピークでも歪みが発生しにくいのが特長です。



なおマイクロホンに供給される48Vファンタム電源は、マイクロホン内のプリアンプとインピーダンス変換機を含む出力バッファーを動作させるために使用されます。
DPA 4061(無指向性ミニチュア・マイクロホン)
※DPA社の全てのマイクロホンはプリポラライズド・マイクカプセルを採用しています。

2013年7月22日月曜日

新製品情報 (ポーディアム・マイク)


2013年夏以降にリリース予定の製品をお知らせ致します(価格未定)。

スピーチや楽器の収音に最適なポーディアム・マイク
左より 
◎ミニチュア・ポーディアム・マイク(30cm) 超単一指向性
◎d:dicate ポーディアム・マイク(30cm)+MMC4011(単一指向性マイクロホン・カプセル)
◎ミニチュア・ポーディアム・マイク(45cm) 超単一指向性
◎d:dicate ポーディアム・マイク(45cm)+MMC4011(単一指向性マイクロホン・カプセル)

(注)以上は2013年7月22日時点での情報となります。正式な発売時に仕様の変更がある場合がございます。予めご了承ください。