2013年7月24日水曜日

DPAのプリポラライズド・マイクカプセルとは?

DPA 4041 (無指向性マイクロホン)
DPAのプリポラライズド・マイクカプセルは、48V ファンタム電源からコンデンサーマイクに必要なバイアス高電圧を生成する方式を採らず、カプセルバックプレートとダイヤフラム間に電圧を蓄積する自己電極生成方式を採用しています。

バックプレート製造時に1000V 以上の高電圧を掛け、さらにオーブンで長時間の高温エージング処理をします。その後、ポラライズド電圧を取り外してもバックプレートには230V 以上(ミニチュアマイクでは400V 以上)の電極電圧が残留し、しかもこの電圧は100 年以上永続します。このエージングによりマイクは出荷後も安定した特性が持続するのです。またプリポラライズ方式によりバックプレートとダイヤフラムのスペースを広く取る事ができ、高音圧時(SPL)のピークでも歪みが発生しにくいのが特長です。



なおマイクロホンに供給される48Vファンタム電源は、マイクロホン内のプリアンプとインピーダンス変換機を含む出力バッファーを動作させるために使用されます。
DPA 4061(無指向性ミニチュア・マイクロホン)
※DPA社の全てのマイクロホンはプリポラライズド・マイクカプセルを採用しています。