2013年8月13日火曜日

d:facto™II のマイクカプセル「MMC4018V」は「4011」をベースに開発されているとありますが、どのような違いがありますか?



4018V (超単一指向性マイクロホン・カプセル)
大きく4 つの違いがあります。
  1. 単一指向性の4011と異なり、d:facto™II のマイクカプセル「MMC4018V」は狙った音を確実に捉え、ハウリングも起こしにくいように超単一指向性のカートリッジを採用しています。⇒優れたセパレーション
  2. d:facto™II のマイクカプセル「MMC4018V」は、ロックなど激しい音楽でのシャウト(叫び声)にも対応できるよう感度を下げています。  ⇒最大音圧レベル:160dB
  3. d:facto™II のマイクカプセル「MMC4018V」は、クローズ・マイキングを前提としています。そのため4011 に比べて、音源の近くでリニアな特性が得られるよう設計されています。⇒近接効果の最適化
  4. d:facto™II のマイクカプセル「MMC4018V」は、ボーカルに存在感を与える12kHz 付近をなだらかにブーストしています。⇒プレゼンス効果

ワイヤレス対応のボーカルマイクロホン"d:facto™II "

2013年8月2日金曜日

DPA 4015A ワイド単一指向性マイクロホンの魅力

4015A
無指向性と単一指向性との間に位置するマイクロホンが、ワイド単一指向性マイクロホン”4015A”す。

あまり知られていませんが、”4015A”は、ボーカル・レコーディングでは指向性を保ちながらも空気感のある音で微妙なニュアンスを見事に録らえてくれます。さらにサラウンド・レコーディングにおいては、分離感のある音ながら各チャンネル(特にフロントとリア)が自然につながるという他のマイクロホンではなかなか出せない魅力を持ったマイクロホンです。

単一指向性のマイクロホンで広がりのある滑らかな音をお探しの方は、このワイド単一指向性マイクロホン”4015A”をぜひ一度お試しください。


5015Aサラウンド・キット(4015A×5本、マッチング済み)

2013年8月1日木曜日

DPAのマッチング技術とは?


DPAではマイクロホンの特性を活かすべく、ステレオまたはサラウンドで使用するマイクロホンの"マッチング"を推奨しています。"マッチング"とは4000シリーズ(4017除く)マイクロホンにのみ適用される技術で、最大5本までのマイクロホンの特性を極めて狭い許容誤差範囲内へ収まるように選定することです。その結果、正確で鮮明な音質でのステレオ&サラウンド録音が可能となります。選定されたマイクロホンにはマッチングを証明する詳細なデータシートが添付されます。
マッチングを証明するデータシート
(マッチング選定されたマイクロホン間での許容誤差範囲)
●無指向性マイクロホン
感度、セルフノイズレベル、周波数特性の3 点を±0.5dB以内、位相差は5 度以内。
●指向性マイクロホン
感度、セルフノイズレベル、周波数特性の3 点を±1dB以内、位相差は10度以内。


ステレオ・キット(マッチング済みマイクロホン2本セット)
3506A
ST4006A(無指向性マイクロホン 4006A×2本)
ST4006C(無指向性コンパクト・マイクロホン 4006C×2本)
3506A(無指向性マイクロホン 4006A×2本、ステレオ・バー、イコライザーなど付属)
3511A
ST4011A(単一指向性マイクロホン 4011A×2本)
ST4011C(単一指向性コンパクト・マイクロホン 4011C×2本)
ST4015A(ワイド単一指向性マイクロホン 4015A×2本)
ST4015C(ワイド単一指向性コンパクト・マイクロホン 4015C×2本)
3511A(単一指向性マイクロホン4011A×2本、その他ステレオ・バーなどが付属)

サラウンド・キット(マッチング済みマイクロホン5本セット)
5006A
5006A(無指向性マイクロホン 4006A×5本)
5006-11A(無指向性マイクロホン4006Aを3本、4011Aを2本それぞれマッチング)
5015A (ワイド単一指向性マイクロホン 4015×5本)


(注意)
※マイクロホン単品で2本ご購入の場合、オプション(有料)にてマッチングを行うことは可能ですが必ずご購入前にお申し付けください。ご購入後のマッチングは行えません。

※4000シリーズ以外のマイクロホン(2000&VO4099シリーズ、ミニチュア・マイクロホンなど)ではマッチングは行えません。なおST2000シリーズやVO4099P、SMK4060/61では、ペア組みするマイクロホン間で感度のみ許容範囲が設けられ選別(ペアリング)を行っています。
ピアノ用ステレオキットVO4099-P
VO4099-P (超単一指向性マイクロホン4099×2本)感度±1dB以内で選別(ペアリング)されています。

SMK4060/61
さらに以下のステレオ・キットは感度±1.5dB以内で選別(ペアリング)されています。

SMK4060/61(無指向性ミニチュア・マイクロホン4060/4061×2本)

ST2006A (無指向性マイクロホン 2006Ax2本)
ST2006C (無指向性コンパクト・マイクロホン2006C×2本)
ST2011A (単一指向性マイクロホン2011Ax2本)
ST2011C (単一指向性コンパクト・マイクロホン2011C×2本)

マイクプリアンプについて。

VO4099V (バイオリン/ビオラ用マイクロホン)
有線にてDPAのマイクロホンを使用するに当たり注意して頂きたい点があります。
 
DPAのマイクロホンは、一部ハイボルテージ製品を除き、48V±4Vのファンタム電源を供給されてカタログ・スペック値で動作するよう設計されています。マイクロホンに充分な電源が供給されない場合は、SPL(音圧レベル)の低減、ダイナミックレンジが狭くなる、ノイズフロアが上昇するなどの好ましくない影響が音に現れることがあります。

マイクロホンを正常に稼働させるため、48V±4Vのファンタム電源を供給可能なマイクプリアンプまたはミキサーのご使用をお勧めします。