2012年1月20日金曜日

コストパフォーマンスに優れた2000シリーズ

DPAのリファレンス・スタンダード・マイクロホンシリーズ(RSMシリーズ) にコストパフォーマンスに優れた2000シリーズが仲間入りしました。

●2000シリーズ誕生の経緯
2000シリーズは、「DPAのマイクロホンは素晴らしいけれど、高価でちょっと手が出ない」という声に応えるべく登場しました。

上位モデルである4000シリーズから、色づけのないクリアな音質を受け継いだエントリーモデルの2000シリーズ。カプセルとプリアンプを組み合わせて使用するモジュラー式マイクロホンです。

高価なDPAのマイクロホンを野外に持ち出して使用するのが少し怖いというお客様も気兼ねなく使用できるマイクロホンです。


●リーズナブルな価格設定
カプセルとプリアンプを合わせて¥100,000以下という価格は、「4006」や「4011」などのスタンダード・マイクロホンの約1/3であり、さらにその後継モデル4000シリーズの約半分です。


●構造&特長について
マイク・カプセルは無指向性「MMC2006」と単一指向性「MMC2011」の2 タイプで、どちらにも「デュアル・ダイアフラム・カプセル・テクノロジー」が採用されています。

無指向性のマイク・カプセル「MMC2006」

※デュアル・ダイアフラム・カプセル・テクノロジー
1つのカプセルの中に2枚のダイアフラムをセットする技術。
2000シリーズには、バランスの良さに定評のあるミニチュアカプセルを専用にモディファイした物が搭載されており、幅広い帯域をカバーしながらも素早いレスポンスや低ノイズ特性を実現しています。

単一指向性のマイク・カプセル「MMC2011」

単一指向性のカプセルは干渉チューブ(Interference Tube)で指向性を持たせています。下の図からは、音源から軸が多少外れてもフラットな特性をキープし急激な音質の変化を抑えている事がわかります。
Frequency response at five angles: DPA MMC2011 Twin Diaphragm Cardioid Microphone Capsule measured at 30 cm
5つの角度から測定したMMC2011の周波数特性 (音源からの距離は30cm)

次にマイク・カプセルと組み合わせて使う、2種類のマイク・プリアンプを紹介します。

クラスAのマイクプリアンプ(MMP-A)
まずはクラスAのマイクプリアンプ(MMP-A)。癖のないフラットな音質でダイナミック・レンジの広さを感じさせるモデルです。
コンパクト・タイプのマイクプリアンプ(MMP-C)
そしてコンパクト・タイプのマイクプリアンプ(MMP-C)。前出のクラスAの音質を保ちながらも、非常にコンパクトで目立ちにくいため、仕込み用マイクロホンにも最適です。


●使用用途と最大音圧レベルについて
コスト・パフォーマンスに優れた2000シリーズはライブ/スタジオどちらにも最適。オーケストラ、ピアノ、合唱のステレオ収音、ドラムのトップやハイハット、ボーカル、ギターなど、アプリケーションを選ばずマルチに活躍します。キーファクターである最大音圧レベルは以下の通りです。

2006A (無指向性マイクロホン) 最大音圧レベル:141 dB
2006C (無指向性コンパクト・マイクロホン) 最大音圧レベル:134 dB

2011A(単一指向性マイクロホン) 最大音圧レベル:153 dB
2011C(単一指向性コンパクト・マイクロホン) 最大音圧レベル:146 dB

 コンパクトな単一指向性マイクロホン"2011C"を使ってスネアドラムを収音
●最後に
以上、モジュール式マイクロホン2000シリーズの概要説明でした。
「DPAの音は良いのだけれども、高価で手が届かない。」と諦めていた方にもお勧めの「2000シリーズ」。
カプセルを上位モデル4000シリーズの物に交換し、アップグレードも可能です。
さらに携帯電話などからの電波によるノイズ干渉(RF干渉)も軽減する設計ですので、安心してお使いいただけます。
是非お試しください。
マイクロホン2本がセットになったステレオキットもラインナップ(ケース付属)
オプションのステレオバー"SBS0400"

卓上マイクロホンとして使用

ギターアンプに使用